子育てブロガーのゆめこと申します♥
この記事ではニュージーランドの
森のようちえんのことを
紹介させて頂きます。
自然保育について興味があるあなたや
自然派のあなたに
是非読んで頂きたいです。
ツイッターで森のようちえんの
投稿をしたところ
沢山の皆さまに興味をもって頂き
もっとニュージーランドの
森の幼稚園のことを
知って頂きたいと思いました。
毎週金曜日は、園から隣の森に4歳児を連れて行く。
今日はテディベア、ピクニック。
みんな好きなぬいぐるみを家からもって、自然の中で遊び放題。#自然派ママ #幼稚園 pic.twitter.com/3BQDQcdeyy
— Yumeko@ニュージーランドで幼稚園教諭 (@BloggerYumeko) December 14, 2018
↑(インプレッションの数がすごく多かった投稿になります)
ゆめこはニュージーランドの
公立幼稚園で働いているので、
ここで紹介させて頂く森のようちえんは
ニュージーランドの
公立幼稚園の教育過程の一環として
運営されているものになります。
この記事では
ニュージーランドで運営されている
森のようちえんのことを
3つのポイントに分けて
詳しく説明していきます。
- ゆめこの働いている幼稚園ってどんなところ?
- 森のようちえんではどういったことをしているの?
- 何故、森のようちえんを運営しているの?
森のようちえんのことを
書かせていただく前に、
私が働いている
ニュージーランドの幼稚園のことも
簡単に説明させて頂きます。
森のようちえんのことだけを
読まれたい方は、
2番目のポイントから読まれてくださいね。
ゆめこの働いている幼稚園ってどんなところ?
ゆめこの勤務している幼稚園は、
ニュージーランドの北島の
オークランド市に位置している
公立幼稚園です。
オークランド幼稚園連盟という、
大きな組織の管轄下にあります。
その連盟には100以上の幼稚園が連なり、
1万人以上の園児が通園しています。
ゆめこの働いている園もそうですが、
公立幼稚園の多くは、
公立小学校の近くに隣接しています。
3歳から5歳の園児のために
小学校に行く前の準備をすることを
主な目的とする教育の場となっています。
日本のように、
年少、年中、年長と
クラスが別れておらず、
40人もしくは30人の園児が
一緒になってかなり大きなひとつの
部屋と園庭で学んでいます。
↑(園庭の写真です)
大体の幼稚園が
一日に40人の園児を預かり、
その40人の園児を4人の先生で
教えています。
一人の教員が10人までの園児を教える
ことが(3歳から5歳までの場合)
国の規定で決められているからです。
ニュージーランドでは
5歳の誕生日を迎えると
皆バラバラに小学校に上がる
システムになっています。
日本のような入学式もなく
5歳になったタイミングで、
それぞれ小学校に入学していきます。
時間的には朝のセッション
(モーニングセッション)4時間、
一日のセッション
(フルセッション)6時間があります。
園に預ける時間、日にち共に、
週2回以上であれば、
それぞれの家庭の事情により
決めることができます。
公立の幼稚園のため、
その他の幼児教育を提供している
保育園や、私立の幼稚園とは異なり
園の費用もかなりお手頃で人気のため、
待ちの園児が多く、
早めの申し込みをしておかないと
入れないことも稀ではないです。
森のようちえんではどういったことをしているの?
ゆめこの働いている幼稚園が
園児たちに提供している
森のようちえんは
フォレストキンダーガーデンと呼ばれていて、
小学校に上がる直前の4歳児を
対象にしています。
一学期の間(大体8週間に渡り)、
二人の先生が小学校にあがる前の
園児10人を週に1回、
園の後ろに隣接している市の管轄の森に
連れて行きます。
時間はモーニングセッションの間、
半日になります。
ニュージーランドは一日の間に
四季があるといわれるほど、
お天気がころころ変わりますが、
よほどのことがない限り、
園児達は森のようちえんに
出掛けていきます。
↑(ハンモックとロープを設置した森のようちえん)
森のようちえんでは、
- 木登り
- 木と木の間にはったロープ渡り
- ロープにぶらさがる
- ブランコに乗る
- ハンモックにゆられる
- かくれんぼをする
- 火を使わないキャンプファイアー作り
- 自然の中でのアート作り
- 虫、鳥、植物を探求する
などを行っています。
園児たちは自分たちのペースで
自分の興味のあることに
取り組んでいけます。
園児たちは自然の中で
自分たちの五感をフルに活用して、
最終的には自分たちの遊びを
自分たちで決めていき、その過程の中で
色々なことを学んでいっています。
森のようちえんでの私たち教員の役割は、
園児達の安全性を見守りながら、
園児達が興味をもったことに
とことんうちこめるように
環境を整えることになります。
何故森のようちえんを運営しているの?
森のようちえんのプログラムは
transition to school programme
(トランジッション トウ スクール プログラム)
として私たち園の教育課程に
組み込まれています。
日本語に訳すと
小学校入学準備プログラム
という意味になります。
園児たちが森のようちえんの
プログラムを通して、
いかに小学校に上がるために
必要なスキルを学んでいけるかが
一番のポイントになります。
週1回の森のようちえんに出掛ける前に
園児たちは、
- 自分でトイレに行って準備をする
- 自分の持っていく持ち物(水筒、帽子など)を用意する
- 朝のおやつのサンドイッチを自分で作る
- 防寒コート、パンツを身に着ける
- 森のようちえんでのルールを復唱する
など自分のことは自分一人で
準備ができるように心がけます。
園児たちは、
森といういつもとは違う環境に身を置いて
その環境の中での経験を
いかに楽しめるようになるか、
いかにうまく対応していけるようになるか
という順応性を培っています。
森のようちえんのプログラムは
保護者の方からもとても評判がよく
週ごとの保護者の参加も受け入れています。
ゆめこの勤める幼稚園では
すぐ裏に森があるという
とてもラッキーな立地条件のため、
このような森のようちえんのプログラムを
授業の一環として提供できています。
森のようちえんは
ニュージーランドでも
まだそこまでメジャーではなく、
オークランド幼稚園連盟の中でも
数件が運営出来ているという現状です。
園児達の安全面に
細心の注意を払わなければいけなかったり、
下準備もある為、
森のようちえんを運営していくことは、
私たち教員にとっては
なかなか大変なこともあります。
しかしゆめこたち教員は、
園児達が自然の中で素晴らしい体験が
できるようにと、
常日頃から勉強会に参加したりして
森のようちえんのプログラムの改善に
努めています。
↑(園庭の一部です)
森のようちえんのプログラムと関連して、
ゆめこの勤めている幼稚園では
園児たちが自然と関わることを
とても重要視しているので、
園庭にも自然がいっぱいです。
梨、ブルーベリー、ネクタリン、フィジョア
(ニュージーランドならではのフルーツ)など
様々なフルーツの木があります。
ブロッコリー、長ネギ、イチゴなどの食物、
他にも色々な植物や
ニュージーランドの原産の樹木などが
園庭に所狭しと育っています。
園児たちは、
普段から自然と触れ合うことによって、
感受性を磨きながら、
自然とどのように関わっていけばよいか
ということを学んでいます。
まとめ
この記事を書かせていただく少し前に、
日本での森のようちえんの
活動のことを知りました。
色々な方々の取り組みを
見させていただくのは
本当に勉強になります。
日本での森のようちえんのことが
朝日新聞デジタル版にも
取り上げらていましたので、
世界中どこにいても子供たちにとって
自然の雄大さに触れあい
自然の中で色々な発見をするということは、
とても大事でかけがえのないこと
だと信じています。
ニュージーランドの幼児教育ナショナルカリキュラムテファリキについて興味のある方は是非こちらもどうぞ!
ニュージーランドの幼児教育施設のことを知りたい方はこちらの記事もどうぞ!
あなたがお家で簡単に始められる、
自然を身近に感じながら、
自然を楽しむ子育ての方法も
ゆめこの他のブログ記事で
紹介させて頂いておりますので
よろしかったら
参考にされてみてください。
ゆめこまで
お問い合わせがあるあなたは、
ご質問はツイッターからも受け付けております。
記事の更新情報などもツイッターで行っています。
ゆめこのYouTube チャンネル
ニュージーランドの生活、ニュージーランドの永住権に興味があるあなたのためのチャンネルです。
ニュージーランドの日本人在住者さん、移住者さんたちの暮らしぶり、ビザのこと、永住権獲得までの道のり
、子育て事情などをインタビュー形式でお伝えしています!
➡チャンネル登録はこちら
https://www.youtube.com/channel/UCWVMmSXYKIaAPE3QR79AjwA?sub_confirmation=1
【合わせてよみたい】
Sponsored Links
こんにちは
記事を興味深く拝読させて頂いています。
「森のようちえんでのルールを復唱する」
の箇所、どのようなルールがあるのか詳しく教えていただけると幸いです。
はむた様、
お問い合わせありがとうございます。
復唱は、一人というよりも、グループでお互いにルールを確かめあうというニュアンスの方が近くなります。
その内容は、
-フェンスの中で遊ぶ(オレンジ色のフェンスを園児が森に入る前に設置します)
-どこにいても先生の顔が見えるように遊ぶ
-“1,2,3、come to me “(1,2,3集合)と先生が言ったら、どんなことをしていても一旦中断して、先生のもとに集まる
-”1,2,3 Where are you?”(1,2,3どこにいる?) 特に、最初のセッションの時などに、かくれんぼをして、先生がこの掛け声をかけたら、”here”(ここ)と言って、園児は自分のいる場所を伝えます。森の環境に慣れるためですが、その遊びの時のルールです。
-Environment (森の木、草)、一緒に行くグループの友達、先生全てのものを大事に扱う
この5つのルールは、手形のポースターに書かれていて、子ども達が5つのルールとして覚えやすいように、毎回5本の指を使いながら、ルールを覚えています。
以上ですが、他にもご質問がありましたら、返信くださいませ。
幼児教育関係の方でしょうか?
宜しくお願いします。
ゆめこ
ゆめこさま
早急なお返事をいただきましてありがとうございます。
幼児教育の施設に勤務している新米です。
子どもの主体性を中心とした園におりますが「ごねとく(ごねた方が得する)」といいますか、紙一重で大人が子どもの言いなりになっているような印象もありまして、少ない教員配置の中でどう主体性と自立を支えていくのか興味がありました。
教えていただいた5つのルールを拝読して、子ども自身が安全のためのルールを守るという主体性もとても大事だと痛感しました。手形のポスターのようにわかりやすい方法でルールを提示し、子ども自身が活動の前に確認し合うということは子どもたちが主体的にできるようにとても工夫されていて、とても勉強になりました。
ありがとうございます。これからもブログを楽しみにしております。
はむた様、
お互い幼児教育の現場に身を置いているものとして子ども達の明るい未来のために頑張っていきましょう。
またご質問が出てきましたらメールくださいませ。
ゆめこ
ゆめこさん、先日は幼稚園の見学に行かせていただきありがとうございました!
ニュージーランドへ行く前まで、ここ数年ずっとニュージーランドの保育を本で読んだり、インターネットで見たり、セミナーを聴きに行ったりする中で、テファリキを知って、いろんな情報を集めていました。
実際に見させていただいて、ゆめこさんの園は、また国内の他園とは違う素晴らしい特徴があるのだと思いますが、本当に素敵でした。森の遊びの様子も見てみたかったです!
1番魅力的だったのは環境でした。わたしは自然や園芸も大好きなので特に魅力的で、たくさんの自然に囲まれ、1日を通して子ども達が自分の好きなことに打ち込め、選択肢がたくさんあることがやはり日本の保育現場とは違うので、本当に魅力的でした。
先生たちの準備している玩具や季節のもの、絵本のコーナーも興味深いなぁと、子どもにとって魅了的な素材がいっぱいでわたしも見入ってしまいました。
そして、何より、子どもの良いところ、得意なこと、好きなことがのばせる保育の場って子どもの未来にとって本当に素敵なことですよね。
なんとおおらかで優しい時間が流れているのだと感じました。
こういう雰囲気は子ども達にも伝わるし、のびのびと安心してして過ごせる場だとはこういうことだと思いました。
日本は本当にバタバタしすぎです。狭い保育室などの環境で、ひとクラスあたりの子どもも多く、目が行き届かなかったり、先生たちも仕事が多く忙しい雰囲気です。
優しい先生達の子どもたちとの接し方も素敵でした。
自分の子どもに保育を受けさせるなら、もう絶対にニュージーランドの保育と思いますし、自分もそういう保育がしたいと改めて思っています。
子ども達もニュージーランドが大好きになりました。
いつか絶対にニュージーランドの保育をしたい!と思っていますので、まずは英語をもう少し勉強します!
本当にありがとうございました。
コメントありがとうございます。
園を見て頂き素敵な感想をいただきうれしくおもっています。
私もニュージーランドの自分の幼稚園が大好きで、いつも働きに行く時にワクワクします。
これからも色々と情報交換をさせて頂きたいと思っております。
よろしくお願いします。