子どもの成長をサポートする親として、「できる限り手助けしたい」と思うのは自然なことです。
しかし、子育てにおいては、すべてをやってあげるのではなく、子ども自身に任せることが重要です。
過保護にならず、適切に「自分でやらせる」ことが、子どもにとって非常に有益です。
この記事では、なんでもやってあげないことの大切さを3つのポイントでご紹介します。
1. 自立心を育む
子どもが自分でやる経験を積むことは、自立心を育むために欠かせません。
例えば、食事を自分で準備したり、服を着たり、整理整頓をしたりすることを通じて、子どもは「自分でできる」という自信を持つようになります。
この自信は、将来的に困難な状況に直面したときにも、「自分で解決しよう」とする力を養います。
親がすべてをやってあげてしまうと、子どもは自分の力を信じることができず、成長の機会を失う可能性があります。
適切なサポートをしながら、できるだけ自分で考えて行動できるように促すことが重要です。
私も、幼稚園教諭として、少しだけ手伝うということを常に心がけています。
それは、子どもたちに、自分できたという達成感を感じてほしいからです。
2. 問題解決能力が身につく
子どもが困難に直面したときに、親がすぐに手を差し伸べてしまうのではなく、少し待つことで子どもは自然に問題解決のスキルを身につけます。
失敗や試行錯誤を通じて、どうすればうまくいくかを学ぶことができるのです。
例えば、宿題でつまずいたときに、親がすぐに答えを教えてしまうのではなく、子どもが自分で考えたり、調べたりする力を養うことが大切です。
また、子どもは自分で解決策を見つけたときの達成感を味わうことで、次に同じような状況に直面したときに、自分で解決しようという意欲が高まります。
このような経験は、将来社会に出たときにも本当に役立つスキルになります。
自分で解決できるんだという、自己肯定感が本当に大事です。
3. 責任感と自己管理能力が育つ
何でも親がやってしまうと、子どもは自分の行動に対する責任を感じなくなります。
逆に、親が「自分でやる」ことを促すことで、子どもは自分の行動に責任を持ち、自己管理能力を高めていきます。
例えば、毎日の勉強や生活のリズムを自分で決めて守ることを通じて、自己管理の力を養うことができます。
また、子どもが「自分でやらなければならない」という意識を持つことで、日々のタスクを後回しにせず、計画的に物事を進める力が身につきます。こ
これが将来、仕事や家庭での生活において大きな強みとなります。
まとめ
子育てにおいて「なんでもやってあげないこと」は、子どもの成長を支える大切な要素です。
自立心を育むこと、問題解決能力を身につけること、責任感と自己管理能力を養うこと。
これらの力を子どもが自然に身につけていくことで、未来に向けた強い基盤を作ることができます。
もちろん、親として子どもを守りたい気持ちは大切ですが、時には少し手を引いて、子どもが自分で成長できるようサポートすることが、最終的には子どもにとって大きな財産となります。
わたしもそうでしたが、特に忙しい時などは、親の自分がやってあげた方がよっぽど早いのに、という場面も多々ありました。
けれど、そういう時にこそ、ぐっと我慢をして見守ってあげることが、子どもの成長、後のあなた自身の時間の節約にも繋がります。
どんなに小さなことでも、自分でできることは自分でやらせて、失敗も経験として受け止めながら、子どもの成長を見守っていきましょう。