ニュージーランドで使われているアクション・ラーニング・サイクルって何?

子育てブロガーゆめこです。

 

この記事では、アクション・ラーニング・サイクルについて説明させて頂きます。

 

前回のエンバイロスクールについての記事で、アクション・ラーニング・サイクルについて簡単に触れさせて頂きました。

アクション・ラーニング・サイクルはエンバイロスクールプログラムを行っていく上でとても大事な教育指針となります。

このアクション・ラーニング・サイクルを使うことにより、園児、生徒が主体となってプログラムを進めていくことが可能になります。

 

 

アクション・ラーニング・サイクルの流れ

 

Enviroshools handbook p.18 & p.19 より引用

 

 

1,現状把握

2,可能性を追求

3,行動

4,変化を熟考

 

この4つのサイクルは終わることなく、常に現状改善を目的として続けられていきます

 

 

4つのサイクル

 

1,現状把握 (Identify the Current Situation)

以下のような、質問を生徒間で問いかけ、現状の調査、観察、把握を進めていきます。

 

  • 自分たちはどんなことを知っているのか?
  • どんなことを観察できるか?
  • どんなことを学べるか?
  • どうしてこうなったのか?
  • カルチャーによっての価値観の違いはあるか?
  • 他の仲間はどう思っているのか?
  • もし変えれるのならどんなことを変えるか?

 

この段階では、生徒たちが一つのチームとなり、マインドマッピングやアンケートなどの手段を使い現状の把握をしていきます。

この現状把握の段階に時間をかけることで、生徒たちが自分たちの置かれている立場をよく理解するようになります。

 

2,可能性を追求(Explore Alternatives)

この段階では以下のような質問を使いながら仮説をたて、検証をしていきます。

自分たちの可能性を模索します。

 

  • 他にはどんな方法があるのか?
  • 他のところではどのようなことが行われているのか?
  • どんな行動をとっていけるのか?
  • どんなことを先にしていけば良いのか?

 

 

3,行動 (Take Action)

具体的な方法を決めていく段階です。

予定表、計画表を作り詳細を書き込んでいきます。

 

  • 誰の助けが必要なのか?
  • 誰がどんなことをいつするのか?
  • 一番うまくいくのはどの方法か?
  • どのように行動していったら自分たちの理想に近づけるか?

 

 

4,変化を熟考 (Reflect on Change)

自分達が行ってきた行動を振り返り、反省点、改善点などを見出していきます。

 

  • 自分たちの成果をどうやって祝うのか?
  • 自分たちが成し遂げた変化をどのように記録していくか?
  • どのようなことが改善し、どんなことをしたのか?
  • 違うやり方もあったのか?
  • 上手くいった点は何か?
  • どんなことを達成したのか?

 

アクション・ラーニング・サイクルのいいところは、学びが実際の出来事、経験、行動に結びついていることです。

 

アクション・ラーニング・サイクルはエンバイロスクールプログラムのみだけではなく、様々なプロジェクトに取り組むアプローチとして使っていけます。

 

 

以上になりますが、その他、ご意見やご質問がございましたら、ゆめこまでお気軽にお問い合わせください。

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