子育てブロガーゆめこと申します。
この記事では、シュタイナー子育てがどういうものかについて解説させて頂きます。
シュタイナー子育てっ何?
シュタイナー子育てはルドルフ・シュタイナーが提唱したシュタイナー教育を基にした育児法のことです。
シュタイナー教育はヴァルドルフ教育を、日本で紹介する際に名付けられた呼び方となります。
日本では黒柳徹子さんや俳優の斎藤工さんが受けた教育として有名です。
シュタイナー教育の創立者ルドルフ・シュタイナーって誰?
- オーストリア人(1861-1925)
- 神秘思想家、哲学者、教育者
- 人智学(アントロポゾフィー・ドイツ語で人間の叡智を意味する)を提唱
- 20代でゲーテ研究者として世間の注目を浴びる
- 40代から人智学を広めるため活動、物質世界を超えた超感覚的世界(精神界)に関する事柄のことを語る
- 50代でドイツのたばこ工場労働者の子供たちのための教育施設「自由ウォルドルフ学校」を設立
- 人智学について多くの著作があり、現在でもドイツ語で出版されている
- 64歳で死亡
シュタイナー教育って何?
ルドルフ・シュタイナーが提唱した教育法で、教育芸術を主体としたヴァルドルフ教育のことです。
日本ではシュタイナー教育と呼ばれています。
シュタイナー教育は、神秘的学説・人智学(アントロポゾフィー)の理念に基づいて、独特の芸術教育を施しながら、子どもが自由な自己決定ができることを目指します。
シュタイナー学校は発祥地のドイツに数多くあり、アメリカでも高く評価されています。
昨今では、アジアを中心に新たな広がりをみせています。
シュタイナー教育の特徴
- 誕生から成人までの21年間を7年ごとの区切り(第1、第2、第3七年期)で考える
- 芸術性を重視し、想像力を高めることを第一とする
- 「人間の身体と心と精神(あたま)が内的に自由で自律的になること」を目的とする
- 幼児期には文字や数を教えない
- 規則正しい生活をする
- シュタイナーの教員は子供の独自の才能、能力を見極めてその成長を助ける「教育芸術家」という立場をとる
- オイリュトミー(舞踊、総合芸術)、フォルメン(ものの形を理解する芸術教育で線を書くこと)、水彩画など独特の授業がある
- 「幼児教育」に加えて、6-18歳までの「学校教育」小、中、高一貫の教育が行われる
等があげられます。
日本でのシュタイナー教育
日本では、日本シュタイナー幼児教育協会、日本シュタイナー学校協会、普遍アントロポゾフィー協会・邦域協会日本などがシュタイナー教育の普及のために運営されています。
日本ではシュタイナー教育を行う「シュタイナー学校」が全国に数校あります。
シュタイナー幼児教育協会、日本シュタイナー学校協会では教員養成教育講座も行っています。
シュタイナー子育ての特徴
シュタイナー子育てでは、子どもが自分の考えをしっかりと持ち、周りに流されず、自分の気持ちに正直に生きていける人間に育っていくことを最大の目的とします。
シュタイナー子育ての特徴として
- 子どもの成長過程、第1、第2、第3七年期に合わせて親の対応を変えていく
- 第一期(0-7歳)には体全体を使う体験をたくさんする【体を育くむ】
- 第二期(7-14歳)には芸術的なものに出来るだけ触れるようにする【心を育くむ】
- 第三期(14-21歳)には知識をできるだけ吸収するようにする【頭を鍛える】
- 幼児期に文字、数字は教えない
- シンプルで安心感があり、刺激の少ない環境づくりを心掛ける
等があげられます。
具体的に家では、シュタイナー子育てってどうすればいいの?
- 子どものペースで学ばせる
- 出来るだけ外で、体を動かして遊ぶようにする
- シンプルなおもちゃを使う
- ルーティン(決まった日課)に沿った生活をする
- 自由にアート、芸術に親しめる環境づくりをする
- 物語を語るようにする(ストーリーテリング)
子どものペースで学ばせる
あなたのお子さんを、他の子どもや一般的な成長過程と比較せず、その子自体の成長に合わせて、子どもの独自のペースで学んでいけるような環境を整えてあげます。
高い期待をかけたり、親の敷いたレールに乗せた人生を歩かせたりする等、子どもの意思に反して何かを強制しないようにします。
子どもは一人ひとりがユニークな人間として、対等に接していってください。
出来るだけ外で、体を動かして遊ぶようにする
シュタイナー子育てでは、自然に触れることをとても大事と考えます。
毎日の生活の中で、出来るだけ外にでて、自然と触れ合うようにしてみてください。
お花の匂いを嗅いでみたり、自然の中で移り行く季節を敏感に感じとりながら、お子さんの感性を磨いていきます。
特に幼児期(0ー7歳の間)は外に出て、自然の中で体をおもいっきり動かして遊ぶことが大事になります。
シンプルなおもちゃを使う
シュタイナー子育てでは、素材を活かした、シンプルで決して複雑ではないおもちゃを使用して遊ばせるようにします。
触って心地よいものや、工夫次第で色々なものに変化できる物を選んであげるようにします。
幼児期に使うおもちゃ等は、与えすぎない方が子どもにとっては学びやすい環境だと考えます。
自然の中で見つかるどんぐり、木の枝、石、貝殻なども子どもたちにとっては立派な遊び道具になります。
飾り立てない、シンプルなものを常日頃から身近に置くようしていきましょう。
ルーティン(決まった日課)に沿った生活をする
起きる時間、食事の時間、寝る時間など、あらかじめ決められた日課に沿って毎日の生活を行うようにします。
ルーティンがある生活をすることにより、あなたのお子さんも次に何が起こるのかがある程度予測できるようになり、そのことで安心感もうまれてきます。
親のあなたにとっても、次に何をするのかということが大まかに分かっているため、余裕をもって日常生活をおくることができます。
自由にアート、芸術に親しめる環境づくりをする
シュタイナー子育てでは、子どもが自発的に自由に、学べる環境を作るように心がけます。
芸術性、想像性を高めることを第一と考えるシュタイナー子育てでは、子ども達が自分で、好きな時にアートや芸術に触れることが出来るように、親が環境を整えてあげます。
綺麗に整頓された、居心地のいい空間の中で、子ども達がアートの道具、音楽、本、おもちゃなどを自由に選択していけるようにします。
その為には、家の中の家具の配置や、収納法をなども配慮する必要があります。
物語を語るようにする(ストーリーテリング)
読み聞かせはもちろん大事ですが、私たち親が物語を頭の中で作って、子どもに実際に聞かせてあげます。
子どもに伝えたいことを、体験談やエピソードを含めた話をして、印象付けていくようにするのです。
あなたの小さい頃の話や、家族の話などをお子さんに、語り聞かせてあげながら、お子さんの想像力、好奇心を膨らませていきましょう。
まとめ
ここまで、シュタイナー子育てが一体どういったものかということを、ゆめこなりにできるだけ分かりやすく解説させて頂きました。
シュタイナー子育てでの親の私たちの役割は、子どもが如何に自分の考えをしっかりと持って、自分の気持ちに正直に、そして自由に生きていけるようになれるかをサポートしていくことです。
この記事が少しでもあなたの子育ての、お役に立てれば幸いです。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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