子供が言うことを聞かない時に使う対処法「怒らず黙って待つ方法」

 

ゆめこ

子育てブロガーのゆめこです

 

この投稿では

子供がいうことを聞かない時に使える

対処法として、

怒らず黙って待つ方法を

7つのステップに詳しく分けて

ご紹介させていただきます。

 

その7つのステップを

紹介させて頂く前に、

ゆめこがどこでどのように

黙って待つテクニックのことを

学んだかということも

書かせて頂きますので、

7つのステップをすぐに読まれたい方は

まえがきをとばして読まれて下さい。

 

7つのステップを紹介した後には、

ゆめこがその対処法を

実際に使っている時の

状況についても書かせて頂きますので

参考にされてみて下さい。

 

ただし、このテクニックは

3歳以下の子供には

使わないでください。

 

 

 

まえがき


ゆめこはニュージーランドで

幼稚園教諭をしていますが、

ニュージーランドでは

幼稚園から高校までの教員のすべてが、

3年に一度必ず教員免許を

更新していかなければいけない

というシステムがあります。


一度大学を卒業して

資格をとったら終わりではなく、

その更新をする際には

いかに最新の教育事情を

認識しているかということも、

更新条件のひとつになってきます。

 

そのためにゆめこたち幼稚園教諭も

定期的に講習を受けています。


そんな中、ゆめこが今受講している

“Incredible Teacher”

(信じられないくらい素晴らしい先生)

というアメリカで開発された、

教職員用のプログラムの内容が、

あなたの子育てに

ものすごく役に立つ可能性がある

のでその中から一つ

ご紹介させて頂きます。


この講習は

朝の9時から夕方の4時までの

丸一日のコースを

半年にわたり6回受けるという、

かなり込み入った

内容になっています。


私が働いている公立の幼稚園の教諭

(ニュージーランドの

オークランド市に100件以上あり、

働いている先生の数は

500人以上に上ります)

全員が必ず受けなければいけない

という必須の講習になっています。


実際、ニュージーランドの

低、中学年の小学校の先生も

受講しているという

ニュージーランドの教育業界では

有名なプログラムです。


教科書も16章、627ページと

かなり分厚い、

なかなか読み応えがあるものを

ワークシートと一緒に

ドーンと配布されます。

 

ゆめこは今のところ、

第4回目までの講習が

終わったのですが、

その4回目の講習は

ゆめこにとって、

とても興味深いものでした。

それはEffective ignoring

エフェクティブ・イグノアリング

(効果的な無視)

というものです。


日本語で無視というと、

すごくよくないイメージがありますが、

このエフェクティブ・イグノアリングは

日本語で訳すと

無視という直訳よりも、

どちらかというと黙って待つに近い意味をさしています。


ここでその凄いテクニックを

ご紹介させていただきます。

あなたが子供のしつけをしていく上で

とても役にたつとゆめこは信じています。

 

 

 

7つのステップ

好ましくない行動、改善したい行動を選ぶ

まず最初に、

どの好ましくない行動を

改善していくかを決めてください。


黙って待つテクニックが

効果がある行動と

そうでない行動があるので

注意して選択してください。


例えば、

癇癪、

不貞腐れる、

大きな声をだす、

グズグズしているなど、

基本的に他の人に

迷惑をかけないような行動を

選んでください。

 

他人に迷惑はかけないけれど、

ゲームばかりしている、

テレビをみてばかりいる等の行動は

この黙って待つテクニックを使っても

有効ではありません。

 

なぜならこれらの行動は、

放っておくことにより、

逆効果になるからです。

 

この最初の行動を選ぶというステップは

とても大事になってきます。

 

子供の行動に気付いていることを伝える

子供が好ましくない行動をし始めたとき、

最初にちらっと目をみて

あなたが望んでいる行動は何か

ということを静かに伝えてください。

 

ここで怒った声ではなく

普通のトーンを使ってください。

 

チラッと見るのは、

子供のしていることに

あなたが気づいている

ということを伝えるためです。

 

 

視線を子供からそらして、黙って待つ

子供が望ましくない行動を続けた場合、

視線を子供からそらして、

黙って待ってください。

 

最初はこの行為をすること自体が

すごく大変かもしれませんが、

やってみてください。

 

 

体の向きも子供からそらして、黙って待つ

あなたの体全体の向きを

子供に背を向けるようにして、

黙って待ってください。

 

少し距離をおいて

子供から離れてもいいです。

 

 

話しかけられても答えないで黙って待つ

もし話しかけられても

答えないで黙って待ってください。

 

ポーカーフェイスで

何も気にしてないわよ

という振りをしてください。

 

その間も子供の様子を、

目線を合わせずに伺うことは

怠らずにしてください。

 

 

好ましくない行動が終わったら即褒める

好ましい行動に切り替わった瞬間、

すぐに褒めてあげてください。

 

黙って待つテクニックは、

好ましくない行動が終わったら

即褒めるという

この6番のステップと合わせて使う

ということが前提にありますので

それだけは忘れないでくださいね

 

 

好ましくない行動のことをいっさい言わない

子供の行動が切り替わった後は、

何事もなかったかのように

振る舞って下さい

 

ここでどうしてあんなことしたのとか、

ママに教えてなどと

クドクド言わないようにしましょう。

 

ゆめこがよくこの最後の段階で

失敗してきました。

 

このようにステップにそって

きちんと計画された

黙って待つテクニックは

好ましくない行動を確実に減らす

ということがリサーチでも実証されています

(“Incredible Teacher”

信じられないくらい素晴らしい先生の教科書

7章から引用)。

 

黙って待つテクニックの3つのデメリット

ゆめこもこれまで

ニュージーランドの8か所以上の園で

働いてきましたが

この黙って待つテクニックは、

ベテランの先生によって

実際にうまく利用されています。

 

あなたにも、上手に使っていただくために、

このテクニックを使う際の

3つのデメリットも覚えておいてください。

 

 

周りから批判されるかもしれない

1つ目のデメリットは

ゆめこの母親も言いそうですが、

子供をそんなほっといたら可哀そうとか

世間体に悪いなどという批判の意見が

周りから出てくるということです。

 

しかしあなたは

きちんとしたやり方をわかって、

計画だてて使っていこうとしているので、

心配しないで実行してみてください。

 

 

黙っていることが難しい

2つ目のデメリットは黙っていることが

なかなか難しいということです。

 

黙っている時間は

少しの間でも

ものすごく長く感じられるし、

途中でやっぱり可哀そうだから

聞いてあげようと

感情的になってしまうことも

あると思います。

 

こうなってくると、

子供にとってはしめたもので、

好ましくない行動をとっても

結局はあなたが

言うことを聞いてくれるんだ

と勘違いしてしまい、

次回はさらにエスカレートした

好ましくない行動を

あなたにむけて挑戦してくる

かもしれません。

やるときめたら、

ぐっと我慢でやってみてください。

 

 

一時的に行動がひどくなる

3つ目のデメリットは

一番最初にあなたが

この黙って待つテクニックを

使ったときに、

子供の好ましくない行動が一時的に

ひどくなる可能性があるということです。

 

例えばウソ泣きをして

ぎゃあぎゃあや騒いでいたのに、

なんで構ってくれないの?と

今度はもっとうるさく騒いで

とにかくあなたに

構ってもらえるように

してみるなどがその例です。

 

けれどこれも我慢、我慢で

黙って待ってみてください。

 

 

 

ゆめこが7つのステップを試した時の詳細


ここからは

ゆめこが実際に、

自分の次男(9歳)に

黙って待つテクニックを使った時の

様子を書かせていただきます。

 

少しでもあなたの参考になればうれしいです。

 

 

 

これはある朝の

朝食の時間の出来事です。

 

次男のちっちは、

あまりお腹が減っていなかったせいか、

ダラダラと朝食を食べていて、

プーやん

大きくならないぞっ、全部食べないと、ラグビーの靴も買わないぞっ

と朝食後一緒に買い物に行くことになっていた

パパに言い渡されました。

 

すると、

ちっちはごはんをほとんど残して、

ふらりと部屋に行ってしまいました。

 

ちっちは、別に偏食ではないのですが、

小さい頃から

好きなものは極端に早く食べるけど、

気が乗らないとダラダラ食べる傾向が

ある子です。

 

昔は、もういらないと癇癪を起こして

よく部屋に行っていました。

 

今日の朝は

お腹があまり好いていない上に

多分プーやんの押し付けが

嫌だったということもあったかと思われます。

 

それにごはん前に

スムージーをこぼして絨毯を汚してしまい

凹んでいたというのもあってか、

久しぶりのちっちの小さい不貞腐れ

が始まりました。

 

昔のゆめこなら、なだめすかして

なんとかちっちに

ごはんを食べ終わってもらおうとするか、

「かたづかないからさっさと食べてよ」

と大きな声で怒っていた

かもしれませんが、

今のゆめこは違います。

 

勿論土曜日で仕事に行かなくていいので

余裕があったというのもありますけどね ^^

 

私が望んでいることは、

ちっちにご飯をすべて

食べ終えてもらうことで、

好ましくない行動は

ご飯を中断して、

ふてくされて、部屋にいくこと

だと素早く頭の中で考えました

(ステップ1)

 

その行動に対して

いちいち反応するということは、

ちっちに、好ましくない行動

(朝ごはんをほっぽり出して、部屋にいく)

をしてもママの注意が引けるんだ

いうメッセージを送ることになる、

と気づきました。

 

ゆめこは

部屋の前まで行き、

ちっちとチラッと目を合わせて

ゆめこ

最後までちゃんとごはんを食べてかたづけてね

とだけ伝えましたステップ2)。

 

その後ゆめこは、

ちっちの部屋から離れ

(部屋のドアは開けっ放しの状態です)、

まるでちっちが部屋にいるのを、

全く気にしていないかの如く

振る舞いました。

 

ゆめこは、るると

家の掃除をし始め、

ちっちの部屋の前を通った時も、

全く部屋の中を

覗き込もうともしませんでしたステップ3、4)。

 

ちっちは何をしてるのかなと

すごく気になって、うずうずしましたが、

ぐっと我慢しました。

 

15分後、ちっちは部屋から出てきて、

一旦ダイニングテーブルの

自分の椅子に座りました。

 

けれど食べる様子はちっともなく、

テーブルを離れて

るるがipadをしている横に

うつぶせになって一緒に見始めました。

 

ゆめこ

ipad見るのはご飯食べ終わってからだよ

とゆめこは静かな声で

伝えました。

 

ちっちはその言葉を聞いた直後、

ちっち

ふん、食べたくない

と言って

また不貞腐れて部屋に戻っていきました。

 

ちっちのことが気になりましたが、

その言葉には反応せず、

その間にるると洗濯ものを干したり、

畳んだりして、

気を紛らわしていましたステップ5

 

そんなこんなで、

黙って待つテクニック開始から

35分後に、

ちっちはついに自分から部屋をでて、

ダイニングテーブルに戻ってきました。

 

その午後に

お友達の誕生日パーティに行く

予定をしていたので

ゆめこ

ちゃんと朝ごはんたべてから行く用意しようね

と普通のトーンで言って、

ちっちの様子を見ることにしました。

 

ちっちはその後

ものの3分もしないうちに、

全部朝ご飯を食べ終え、

自分の食べた食器を

食器洗浄機にいれ、

そしてちゃんと自分で

テーブルも拭きました。

 

その後は何事もなかったかのように、

るるの横でまた

ipadを見始めました。

 

ご飯を食べ終わった時点ですかさず、

ゆめこ

ごはん食べてえらかったね

とコメントしましたステップ6)。

 

そして昔 のように、

「なんで不貞腐れて部屋に行ってたの?」

とか「何が原因だったの?」

という理由をグチグチ聞き出す

ということをせずに

そのまま褒め言葉で

締めくくりましたステップ7)。

 

ゆめことちっちの

35分にも及ぶとても長いやりとりは

こうして終わりを迎えました。

 

この例は私があげた

7つの方法そのままではなく、

それに応用を加えた感じですが、

基本的なところは

全てステップにそって実行しました。

 

その結果、

ゆめこもちっちもお互いが声を荒げず、

カッとしないで

状況に対応できました。

 

私とちっちの関係上、

今まで私が構いすぎていたという、

過去9年間の背景があるので

このように35分という

長丁場になりました。

 

小さいころからこのテクニックを

使っていれば数分で終わったと思いますし

まずそれより、好ましくない行動自体を、

ちっちがとらなくなっている

と思います。

 

 

 

まとめ

黙って待つテクニックは

きちんとした論理的なやり方がありますので、

それを間違えないで使うことが

成功のカギになってきます。

 

ゆめこ自身、

この黙って待つテクニックは、

10年以上前から知っていましたが、

特に自分の子供には

うまく使えていなかったです。

 

けれど少し前から、

なんでもかんでも

子供のしたいようにさせていることと、

子供に自由を与えることは全くの別物で、

聞き入れるとよくないわがままや、

ダメなことは

きちんと教えてあげることが

子供にとって

とても重要だということを、

理解できるようになりました。

 

私自身も

この黙って待つテクニックの

きちんとしたやり方を

ちっちとの子育ての

早い段階で使っていたらなと

後悔しています。

 

もしあなたが、

このテクニックを少しでも使ってみたい

と思ったなら、

一度試してみてください。

 

このテクニックは子供の性格、

今までのあなたとの関係性などで、

ケースバイケースになってきますので、

ゆめこに実際に相談されたいあなたは

お気軽に無料相談コーナーに

お立ち寄りください。

 

最後まで読んでいただいて

ありがとうございます。

 

ゆめこ

 

ゆめこのプロフィール

https://yumeko-kosodate.com/profile/