海外で働く・ニュージーランドで法務技官として働くヒデさんにインタビュー

子育てブロガーゆめこです。

この記事は、ニュージーランドに在住している、公務員のヒデさんにインタビューをさせて頂いたまとめ記事になります。

インタビューはズームで行われています。

この動画はゆめこのYouYubeチャンネルで見ていただけます。

⏫いますぐその動画にとばれたい方はこちらからどうぞ。

 

ニュージーランドで矯正職員になるまでの詳しい流れをヒデさんから特別に公開して頂きました。

動画でも軽く触れていますが、この記事では詳しいプロセスがご覧になれます。

 

この記事はこんな方におすすめ

  • ニュージーランドの仕事のことを知りたいあなた
  • ニュージーランドの暮らしぶりのことを知りたいあなた
  • ニュージランドの刑務官、法務技官のことを知りたいあなた

 

 

お知らせ

YouTubeチャンネル【ニュージーランドのゆめこ】を開設しました。

ニュージーランドの生活、ニュージーランドの永住権に興味がある方のためのチャンネルです。

ニュージーランドの日本人在住者さん、移住者さんたちの暮らしぶり、ビザのこと、永住権獲得までの道のり、子育て事情などをインタビュー形式でお伝えしていきます。

週一回の動画更新をしていきますので応援よろしくお願いします。

 

 

35歳でニュージーランドへ移住

インタビューはヒデさんが警備会社で働いていた時のことから始まります。

 

それまでのお話

ヒデさんはニュージーランドの奥様と日本でお知り合いになられて、日本で結婚生活を送られてから、ニュージーランドに移住されます。

35歳の時だったそうです。

奥様との会話は日本語で英語はほとんど使われていませんでした。

ニュージーランドに来られてからは、語学学校、大学、専門学校に通われシェフとしても働かれていました。

 

ゆめこ

⏩警備員になるまでのインタビューの動画はヒデさんインタビューPart1,Part2 としてご覧いただけます。

興味のある方は下の動画をクリックしてYouTubeへどうぞ!

 

 

 

警備会社で働いて半年程した頃、ひでさんが日本でされていた刑務官の仕事の募集のことを友達から聞きます。

 

ゆめこ

ニュージーランドに移住して、ひでさんは日本での経験が活かせる仕事につくのが夢でした。

 

 

ニュージーランドで矯正職員になるには?

矯正職員とは?

Department of Corrections (Ara Poutama Aotearoa)矯正局で働く方々のことを矯正職員と呼びます。

 

矯正局は、

刑務所

拘置所(ニュージーランドにはないそうです)

少年院

少年鑑別所

を統括している政府の機関です。

 

ゆめこ

ヒデさんはニュージーランドでの刑務所勤務のお仕事をゲットするために挑戦を始められます。

 

矯正職員になるためのプロセス

 

ネットにも載っていない貴重な情報です

NZ公務員採用・矯正職員になるまでの流れ

応募

1) 心理テスト(公安職に就くための Psychometric Test 

 

2)公務員試験(一般教養・作文;何故刑務官になりたいのか?)半日程度

 

ビデオテスト(3−4分ほどのビデオを視聴し、10分ぐらいの暗記力試験)

グループ討議テスト(4~5人で討議し、リーダーシップスキルを見られる)

ロールプレーテスト(暴力的な収容者役と如何に適正に対応出来るか)

報告書作成テスト(4問が出題され、1問当たり15分の時間指定)

面接(ヒデさんの場合は1時間以上)

  丸一日

 

) 体力試験日程が通知されると同時に、犯罪履歴証明書の取り寄せが要請される

この場合等、在NZ日本大使(領事)館→日本大使館→警察庁→各都道府県警察→警察庁→日本大使館→在NZ日本大使(領事)館→受領

犯罪履歴証明書の取り寄せには2ヶ月ぐらいかかります。

 

健康診断

 

薬物検査(ドラッグテスト)

 

合格

これらのやり取りは全てe-mailで行われるそうです。

 

 

Review


公安職に就くための Psychometric Testいわゆる心理テストでは、正解がないような膨大な質問に答えなければいけません。例えば、「あなたはスキューバダイビングが好きですか?」のような質問です。深く考えず直感で答えていくことをお勧めします!

このテストに合格できなかった場合は、その後1年間は再テストが受けられなくなるので、要注意です。

 

 

実際に矯正職員になってみてからのお話

 

刑務官を経て法務技官へ

ヒデさんは矯正職員・刑務官になるための条件・テストを見事にクリアされました。

今現在(202021年、5月)でニュージーランドの公務員を6年間されています。

刑務官として勤務された後、同じ刑務所内で募集をしていた、法務技官のポジションにキャリアアップをされます。

 

Review

法務技官は刑務官と同じく、収容者のケアをする仕事ですが、その仕事にteaching/教えるという役割が加わります。

僕は専門学校に行って調理師免許を保持していましたし、ニュージーランドでのシェフの経験もありました。同じ職場ですでに刑務官としての実績もあったため、法務技官というとても難しいポジションにつけたのだと思います。

今は収容者に調理関係のことを教えています。収容者が社会に出て、レストランなどの飲食業界で働けるように、日々収容者たちの指導に取り組んでいます。

 

日本人法務技官としての難しさ

刑務所独特のSlang(俗語)言葉を理解するのがとても大変だったそうです。

ニュージーランドのネイティブスピーカーでも知り得ないような言葉が刑務所内では使われていて、それを理解するまでにかなりの時間を要したそうです。

 

日本人法務技官としてのメリット

ニュージーランドの収容者の8割ほどがマオリ(ニュージーランドの現地人)、パシフィックアイランダーです。

マオリ文化と日本文化が類似している事もあり、ヒデさんはマオリ収容者からの信頼を得られているようです。

同じ言葉を使って、マオリ収容者に厳しく言葉を投げかけても、白人の同僚たちとは違い、問題が怒らないそうです。

 

 

最後に

Review

ニュージーランドで矯正職員になりたい方に覚えておいて頂きたい点

  • 永住権がないと応募できないということ
  • 英語をマスターしてから、特に公務員試験は英語の知識のみではなく一般教養も必要になること
  • 矯正職員としての経験が日本であると尚望ましい

 

ゆめこ

インタビュー後の感想

同じ日本人として頑張られているヒデさんのお話をお伺いして、とても誇らしくまた元気を頂きました。

そして、ニュージーランド全体の収容者全体の8割がマオリ(ニュージーランドの現地人)、パシフィックアイランダーということを聞いてハッとさせられるものがありました。

ゆめこはニュージーランドの幼児教育関係者として、マオリ、パシフィックアイランダーの子供たちをEnpower(自分の力で学び育っていく力をつけることを)していかなければならないことは分かっていました。けれどその重要性を改めて実感することになりました。

とても意義深いインタビューとなりました。

    最後までお読み頂きありがとうございました。

    ヒデさんのインタビューをYouTubeで詳しく見られたい方は是非こちらからどうぞ。

     

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