
この記事は、ニュージーランドの幼児教育カリキュラム「テファリキ(Te Whāriki)」の主な特徴を、6つのポイントに分けてご紹介します。
これまで、たくさんの読者さん、特に日本の幼児教育関係者の方から、テファリキのことについてご質問を頂いてきました。
テファリキがどのようなものかということを、少しでも理解していただければと思っております。
1、子ども中心のアプローチ
テファリキは、子ども一人ひとりの個性やペースを尊重し、彼らが自分のペースで学び成長できるようにデザインされています。
教育者は子どもの興味を引き出し、彼らが学びたいと感じるテーマを重視し、学びを深めるためのサポートをします。
2、文化的多様性の尊重
テファリキは、ニュージーランドの先住民マオリ文化を基盤にしており、マオリの価値観や言語を教育に取り入れています。
この文化的な背景を尊重することで、すべての子どもたちに自分の文化に誇りを持ち、他の文化を尊重する姿勢を育むことができます。
私が勤務する、公立幼稚園でも15ヶ国語ほどの母国語が違う子どもたちが、通ってきています。
そのため、色々なculture celebration (文化イベント)を、子ども達と学んでいます。
3、包括的な発達支援
カリキュラムは、子どもが社会的、感情的、認知的、身体的な成長をバランスよく達成できるよう、幅広い発達の領域に対応しています。
遊びを通じて学ぶことが基本となっており、子どもたちは自由に創造的な活動を行いながら、コミュニケーション能力や問題解決能力、社会性を身につけていきます。
4、保護者との協力
テファリキは家庭と教育機関が、協力して子どもの成長を支えることを大切にしています。
保護者と教育者が緊密に連携し、子どものニーズに合わせた学びの環境を提供するため、家庭とのコミュニケーションが非常に重視されています。
5、柔軟で多様な学びの機会
カリキュラムは固定的ではなく、学びの方法や内容が柔軟に変化します。
これにより、異なる子どものニーズや興味に合わせて個別対応が可能であり、さまざまな背景を持つ子どもたちに適した教育が行えます。
6、持続可能な学び
テファリキは、持続可能な発展や環境問題についても意識を高める内容を含んでおり、子どもたちが自然とのつながりや、環境保護の重要性を学ぶ機会が提供されています。
これらの要素が組み合わさることで、テファリキは子どもたちにとって学びが楽しく、意味のあるものとなり、未来の社会に貢献できるスキルや価値観を育むことができるカリキュラムです。
以上、テファリキのことを、6つのポイントの分けて、簡単に説明させて頂きました。
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